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コラム 牧師の書斎から

2008年4月27日号 小平牧生師

先月の教会総会において主任牧師の変更についての教団の方針をご報告しました。その後、役員会が教会を代表して教団との話し合いを続けた結果、最終的に教団理事会の配慮をいただいて私が継続して主任牧師代行として任命されることになりました。私としては一度死んで復活したような状態ですが、このような結果にみちびかれた背後には皆さんの愛と祈り、また何よりも主の召しがあることを覚えています。教団としてはこのようなことは特別ですが、一旦主任牧師として任命を受けられた沢啓一先生が担当理事として私たちの教会をサポートして下さることになりました。私自身も主に自分自身をささげて、主の教会に仕えていきたいと心新たにしています。

今回、特に役員の方々は精神的にも時間的にも大きな犠牲を払って労して下さいました。しかしこのようなかたちではあっても教団との交わりが持たれたことは意味のあることだと思います。教団と教会は二者択一的な存在ではなく、対立関係であってはなりません。教団は教会のためにあります。教団にはたとえば牧師を育て派遣する務めがあります。牧師に対する継続的な訓練や福祉的なことも必要です。そういう働きは教会のためであり、私たちのような都会の規模の大きい教会では実感しにくいことですが、地方の小さい教会にはなくてはならないことです。私たち成増教会はこれからさらに地方の多くの教会を支える教会でありたいと願いますし、主の御業を妨げる人間の罪や性質また過去の傷や痛みが取り除かれて、主の御業のために教団と教会の関係がよく機能することができるよう祈っていきたいと思います。