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コラム 牧師の書斎から

2008年6月15日号 小平牧生師

今日は「父の日」ですが、みなさんは「男らしさ」ってどんなものだと思いますか。テレビのCMに「男は黙って○○ビール」というフレーズがありましたが、やっぱり黙っている男が格好がいいのでしょうかね。でも困った時には黙り込んでしまう男も最近はたくさんいますよ。あるいは、レイモンド・チャンドラーでしたっけ。「男はタフでなければ生きていけない、やさしくなければ生きていく資格がない」というのもありますね。でもこれはたしか、美人の依頼人と関係を持ってしまった探偵の言葉ですからカッコイイ男の言葉ではないですね。

ところで、聖書の中に、パウロが信仰の息子であるテモテに対して「男とはこういうものだ」と語っている箇所があります。彼はこう言っています。「男は、怒ったり言い争ったりすることなく、どこででもきよい手を上げて祈るようにしなさい。」(1テモテ2:8)一言で言えば「男は、ごちゃごちゃ言っていないで、祈れ!」ということでしょうか。

「男は、…怒ったり言い争ったりすることなく…」とありますが、いつの時代も男性は論争好きで、職場でもどこでもいつも誰かと戦って、そして怒ってますね。「…どこででも…祈れ。」日曜日だけじゃなく、教会だけじゃなく、いつでも、どこでも、家庭でも職場でも、男性がもっとも力を注ぐ場所を祈りの場としろと、そういうわけです。さらには、「男は…きよい手を上げて祈れ。」当時のユダヤ教では男は手を上げて祈りました。パウロはそのあなたの手が「きよい」かと言っています。外にも内にも誘惑はいっぱいです。だからいつも十字架を仰ぎましょう。一切の汚れから、特に不品行から手をきよめて祈りの手を上げましょう。

私たちも「終わりなき永遠の命を、たちまち滅びるつかの間の肉体の生命とは代え」るわけにはいきません。