ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2008年7月6日号 小平牧生師

みなさんおはようございます。暑い日が続きますが、お元気でしょうか。今日はアーサー先生がメッセージで、洗礼式もあると聞いています。一人の人が救われることを、神様はどんなに喜ばれることでしょうか。私たちも自分のこととしてともに喜びましょう。また、今朝は沢啓一先生が礼拝に出席して下さっています。私たち成増教会のために、特に微力な私を助けて下さるために教団が先生を派遣して下さいました。遠く鹿児島から来て下さった先生にも心から感謝を表したいと思います。また鹿児島教会のためにも祝福を祈りましょう。

さて、私は、阪神大震災を経験した時に多くの方々に助けていただきましたが、その経験を分かち合うために講演を依頼されることがあります。そこに集まった方々は、震災や災害に備えて何をしたらいいのかということを聞きに来られるのですが、私はいつも「その時のための特別な準備はいらないですよ」と言います。その真意は、その時のための最善の準備は「私たちのふだんの生き方に尽きる」と言うことなのです。たとえば、「お互いに助け合うことのできる人になる」ということです。これは震災がおこったからではなく、私たちの普段の生き方です。普段の生き方が、いざという時の生き方を決めます。今でも心に残っているのは、震災直後に、被災者の方々の全壊や半壊の家庭をボランティアの方々とともに訪問すると、まずほとんどの方は「大丈夫です」と言われます。目の前で家が全壊しているのにです。年配の方になればなるほどそう言われます。私たちは「自分のことは自分でしなさい」と繰り返して教えられてきたためか、「助ける」ことはできても「助けられる」ということがものすごく不得手です。「助けられる人」になること、これは非常に大切なことですよ。