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コラム 牧師の書斎から

2008年7月20日号 小平牧生師

私たちが人生の最後までイエスキリストに対する揺るがない信仰を持ち続けていくためには、「生きた体験」と「正しい教え」の両方が必要です。「体験」だけでは盲目的な信仰になりますし、「教理」だけではいのちのない信仰生活になる危険があります。私たちはそのどちらも避けなければなりません。ところで、同じ聖書を信じるキリスト教会にも多くの教派が存在しています。そして教理の詳細においては多様な考え方があります。そのことがある人にとってはつまずきになっている場合もありますが、私は神様が教会に多様性を与えておられると考えています。すべての教会が「同じ」である必要はなく、様々な点で 「異なる」教会がキリストにあって一つとされている姿にこそ、教会の麗しさがあると思います。そのような意味で、私は成増教会は成増教会らしくありたいと思います。

私たちは次のように考えます。

(1)中心的なことがらに関する一致。私たちは、クリスチャン信仰の中心的な内容については一致を重要視します。

(2)周辺的なことがらに関する尊重。私たちは、教理や信仰生活に関する教派的な伝統や強調点などについては、互いの特徴を尊重します。また、私たち自身も歴史的に受け継がれてきた信仰を大切にします。

(3)すべての主の教会に対する愛と尊敬。「使徒信条」に告白されている信仰の枠組みを逸脱する教えは認められませんし、またそのような行動やあり方に対しては歩みをともにすることは出来ませんが、私たちはすべてのクリスチャンや教会を主にある兄弟姉妹として愛し尊敬します。