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コラム 牧師の書斎から

2009年9月6日 小平牧生師

おはようございます。小平牧生です。お祈りを感謝します。夏の季節が終わろうとしていますが、みなさんはいかがお過ごしですか。

個人的なことですが、今日6日は次女の誕生日です。今日で20歳になります。同じ年の頃私は成増教会にいましたから、驚きです。彼女が生まれたのは私が牧師になって丸三年目が過ぎた頃で、牧師として壁にぶつかり大きな試練を経験していた年でした。一生懸命でしたが思うように行かず、すべてが空回りで疲れ果ててしまいました。牧師がそんな状態ですからでしょう、教会の中が少しガタガタして教会を離れていく人たちが起こりました。どうしたらいいかわからず、夜は眠れないので夜中に自動車でどこに行くともなく出かけていく、そういうこともたびたびありました。六甲山に行ってだれもいない場所に座り込んで「神さま、僕はだめです。」「勘弁して下さい。」とわけの分からない祈りをしていたこともありました。妻にはずいぶん心配をかけたと思います。教会の方々も牧師の様子に何かを感じて、きっと多くの方が祈って下さっていたのではないでしょうか。今から考えると本当にすべての面で未熟であったと思います(今もそんなに成長していませんけど)。食事が喉を通らないので病院に行くと、胃と十二指腸に潰瘍ができていました。しかし、神様は私を忘れられることはありませんでした。少しずつ光が与えられるようになりました。ちょうどその頃、彼女は生まれて来てくれたのです。私たちは、申命記32:10の「主は荒野で、獣のほえる荒地で彼を見つけ、これをいだき、世話をして、ご自分のひとみのように、これを守られた。」というみことばから、彼女に「瞳」と名付けました。それは、自分の現実の経験そのものであり、またこれまでの彼女の20年の人生そのものだったと思います。またこれからもそうだと思います。

これを読んでおられる中にも、暗闇の中にある方がおられるのではないかと思います。人生の荒野、獣のほえるような荒れ地、そんな中を歩んでいる方もおられるでしょう。しかし、神様はあなたをしっかりと抱いてくださっています。
弱い私たちを守っていてくださいます。神様にはあなたが大事な存在なのですから。