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コラム 牧師の書斎から

2010年4月4日 小平牧生師

みなさんに一つ質問があります。
「神様は、なぜあなたをつくられたと思いますか?」
神様はなぜ、あなたを造られたのでしょう。それも、「ご自分に似せて」「ご自分のかたちに」私たち人間を造られたのはなぜでしょうか。

それは、愛するためです。
愛は、対象を必要とします。愛は自分だけではなりたたないものです。相手があってはじめて成立するものです。神様は愛です。神様は愛する最高の対象として、あなたを造られたのです。神様はあなたを愛しています。私たちだけではありません。すべての人を愛しておられます。しかし、多くの人々は神様の愛にまだ気がついていません。

そのように私たちは愛されるものとして造られましたから、誰かに、あるいは何かに愛されていることを求めます。しかし、神様を知らない人は、神様の代わりに、自分を愛してくれる人、自分を喜ばせるお金や欲望、自分を夢中にさせる仕事、そういうもので神様の代わりに自分の心を満たそうとします。でもやがてそのようなものに多くの人々は失望します。それらは永遠の愛ではないからです。それでもある人はそれが自分を満たさないと知っていながらそれにしがみつき、ある人は人生を捨ててしまいます。愛はどのようにして伝えられたのでしょうか。ことばでしょうか。たしかにことばでも伝えられました。しかしそれだけではありません。愛を口で説明することには限界があります。言葉だけでは伝わらないのです。愛は、愛することによってのみ伝えられるのです。

それが十字架です。イエス様は愛して下さったのです。それによって私たちは愛を知ったのです。では私たちはどのようにして、神様が人々を愛しておられることを伝えることができるのでしょうか。それは、愛することです。