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コラム 牧師の書斎から

2011年1月2日 澤村信蔵師

明けましてあめでとうございます。昨年一年も皆様とともに、祈り、交わり、主を礼拝することが出来たことを心から感謝します。新しい年も、昨年同様よろしくお願いいたします。 新しい年を迎えました。新年を迎えると、何か気持ちが引き締まったような気になります。この時期は、昨年一年のことを振り返り、新しい一年をどのように過ごすのかと思いめぐらし、新しい目標を定めて歩み出すという方も多いのではないでしょうか。でも、立ち止まって考えてみると、すばらしい未来が開けているという期待よりも、これからどうなるのだろうと言う不安の方が一杯かも知れません。実際、人間関係の問題や、仕事や家庭のことなど将来に対する不安などでたちあがれないのが私たちの現状ではないでしょうか。

しかし、「夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。」(詩篇30:5)とあるように、どんな夕暮れがあったとしても、喜びあふれる朝は必ず来るのです。夕べがあったら、その次には、朝が来る。これは、創世以来、神様が私たちに教えてくださっているこの世界のルールです。それでも事態が好転していかないという現実があるとすれば、それは事態はこれ以上良くならないと諦めてしまっていることが私たち自身が原因なのかも知れません。私たちの考え方を変えましょう。物事を固定化して考えないようにしましょう。なぜなら、人間は自分も他人も含めて変わりやすい存在ですし、また将来のことについても、神様が、現実をどう開いてくださるのか、私たちには分からないからです。 何度やってってもうまくいかないと私たちはつい失望に襲われてしまい、この夕べはもう明けないのかと思います。でも、何度失敗しても手を差し伸べてくださるお方がいるのです。何度失敗しても、たちあがらせてくださるお方がいるのです。そのお方が、明日へと導いてくださるのです。だから、私たちさえ諦めてしまわなければ、私たちは必ず喜びあふれる朝を迎えることが出来るのです。新しい一年も、このお方を見上げて、このお方とともに、喜びあふれる朝に向かって前進していきましょう。