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コラム 牧師の書斎から

2011年3月13日 澤村信蔵師

3月11日東北地方太平洋沖地震が発生した。阪神大震災の約100倍もの規模のエネルギーを持つ地震で、多くの県にまたがって被害者が出た。すでに1300人(12日13時時点)を超える死者と行方不明者となってしまった。この地震の特徴は、10県以上にも及ぶ広範囲で被害が発生したことと、津波による被害が大きいことです。村が一つなくなるほどの壊滅的な被害を受けているところもあります。また、福島の原発の放射線漏れなどの影響も気がかりです。人的被害を受けて心痛めておられる方々や、被害にあわれた方々のこれからの生活、そして復興するのにどれほどの時間と痛みがあるのかと思うと本当に心が痛みます。

兄弟団の教会でも、人的被害は出てはいないようですが、仙台教会では会堂にひびが入るなど、多くの被害を受けたとともに、停電などのインフラの不通の中過ごしておられます。皆さんも家に帰ることができないなど、大変な思いをされたのではないでしょうか。この地震で痛みを覚えておられる方々の上に主の豊かな恵みと慰めがありますように心から祈るとともに、私たちにできることをさせていただきましょう。

阪神大震災の時にも感じましたが、本当にこの世のもろさを覚えます。大きな地震を何度も体験し、準備をしていても、想像を超えた地震が一度起きてしまうと、人間の力ではどうすることもできないのです。様々なことを考慮して、どれだけ積み重ねても、一瞬にして壊れ流されてしまう。そのことを見るときどうしようもないもろさを感じます。南関東直下地震や、東海南海地震などもいつ起きてもおかしくないと言われる中で未来に向けて私たちはどんな準備をすべきなのでしょうか。どんな準備をしても無駄に感じますが、どんなことがあっても大丈夫と言える準備があります。それは、神を信じて永遠のいのちを持つという備えです。誰も奪うことのできない揺るがない確信です。あなたは備えができているでしょうか。