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コラム 牧師の書斎から

2011年3月27日 澤村信蔵師

先週の礼拝時に皆さんが集めてくださった救援物資及び、義捐金を心より感謝します。日曜日の夜から、福島へ向けて第一便としてバン二台で向かいました。福島教会では、上代先生と、すでに福島入りをされていた小平先生が出迎えてくださいました。福島で、一台はそのまま東京に帰り、また折り返し二台で物資を輸送し、もう一台は、私と小平先生が帰京するために残し、荷物の大半を福島教会のバンに詰め込んで、仙台教会まで向かいました。一目見ただけでは、地震の影響があったのか分からないほど外からは変化のない地域もありました。でも津波の被害を受けておられる地域を見ると、言葉がありません。津波の恐れ、放射能の心配などがある地域では、はたして再建が出来るのだろうかと思ってしまいます。これまでと同じやり方で同じ場所に同じように再建するというのはおそらくできないでしょう。ある人は、漁港は、残しても、住むところはみんな高台にして、昼間は、いつでも避難できるようにバイクを中心に移動するなど、何か今までとは違う新しい創造がないと再興はできないと言っています。それは、教会も同じかも知れません。今までの考え方を超えた教団教派を超えた連携や、ネットを用いた新しい礼拝の形など、新しい教会のビジョンが必要です。そのビジョンを掲げるのは、とりもなおさず被災をされた教会ですが、復興できるかどうかは、そのビジョンを私たち被災しなかった教会がどれだけ共有して支えていけるかがカギとなるのではないでしょうか。被災された方々にとって、今最も必要なのは希望です。その希望を与えることが出来るのは、主イエス・キリストだけです。でも、私たちが出来ることもあります。それは、私はあなたを見捨てないというメッセージを伝え続けることです。そのために私たちが出来る働きをさせていただきましょう。