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コラム 牧師の書斎から

2011年5月1日 澤村信蔵師

先週のイースター、石巻キリスト教会で震災後初めての礼拝が持たれました。これまでは、被害の少なかった信徒の方のお宅で守っていました。まだ礼拝堂の両サイドには物資が山積みで、横にパイプ椅子を3つ並べるのが精一杯、それでも多くの方々が来てくださることを期待して、可能な限り椅子を並べ20人ほどが座れるスペースを用意しました。そして、礼拝45分前には、会堂の前に人々が列を作って並んでいました。会堂を開けるや否やもうすでに用意した椅子は一杯になり、さらに来られる方々で、礼拝堂から玄関まで人があふれました。用意していた週報も足りなくなり、1人が聖書を頂戴といって渡すと皆が欲しい欲しいと取り合うかのように持っていき用意していた聖書もなくなり、今日のお言葉を書いてもらうまでは帰らないという方もおられました。食事をともにとり、御言葉の分かち合いをし、よい交わりが出来ましたとの報告を受けました。神様があの地に今確かに働いておられるのです。主の聖名を心から御名をあがめました。食べ物や物資を求めてではなく、今被災地の方々が神のことばを求めておられるのです。「鹿が谷川の流れを慕いあえぐように。神よ。私のたましいはあなたを慕いあえぎます。」(詩篇42)のみことばを思い起こす状況が今あるのです。多くの方々の乾ききった心が、神の恵みによって満たされることを心から祈ります。また、私たちもいつも御言葉に対する飢え渇きを持って主の前に出るものとさせていただきましょう。

なお、兄弟団向けに作られたyoutubeの動画がありますのでご覧ください。