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コラム 牧師の書斎から

2011年6月19日 小平牧生師

今日は父の日です。父の日も、母の日と同じようにアメリカの教会から始まった記念日です。ソノラ・ドッドという方の、お母さんは夫が南北戦争に行っている間に6人の子を一人で育てます。ところが夫の復員後に過労で亡くなります。その後、男手ひとつで子どもたちを育てたお父さんも、子どもたちの成人を見届けるとこの世を去ってしまうのです。そこでソノラさんは「母の日と同じように、父に感謝する日も作りましょう」と教会に願い出て、1910年6月19日に最初の父の日が祝われたのだそうです。

結婚した時に、ある人が、ジョン・ドレッシャーの「もし、もう一度父親をやり直せるとしたら」という本をプレゼントしてくれました。全部で10章で、「妻をもっと愛すること」「子どもと笑いあう時をもつこと」「よい聞き手になること」「もっと正直であること」「家族のために祈ることをやめること」(これはちょっと説明が必要かもしれませんが)「家族と一緒の時間をもっと持つこと」「子どもたちに励ましを与えること」「小さなことを大切にすること」「家族の一体感を深めること」「神さまのことをもっと語り合うこと」となっています。ちょっと立派なことばかりで、自分にはできないと思うかもしれませんが、でも一つ一つのことはとても大事なことです。何よりも、この一番最初に、父親が子どものためにできる一番大事なことは、「子どもの母である、妻を愛すること」をあげていることです。

話を戻します。感謝を表現することは大事なことです。子どもたちのみなさん。お父さんに対して「ありがとう」と感謝を伝えましょう。遠方なら電話をかけましょう。そうすることが、お父さんだけではなくあなた自身を祝福するからです。ついでに、いやマジメに、お母さんのみなさん。あなたの大切な子どもたちの父親に、「ありがとう」を表現してください。ことばで、ハグで、キスで。