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コラム 牧師の書斎から

2011年7月24日 澤村信蔵師

先週、久しぶりに石巻教会へ行ってきました。とんぼ返りの日程でしたので、ほとんど何もできませんでしたが、震災以降ずっと来られている未信者の女性の方とお会いしました。彼女は、教会の前で友達との待ち合わせをされていて、ついでに教会に訪問されました。室内にいるより、外の方がはるかに涼しいということで、外でしばらくお話をしていました。私たちは買い物に行くために、教会を少しの間留守にしたのですが、その間に、日曜日に初めて教会にこられた男性が訪ねてこられました。その男性は、教会近くの仮設に引っ越しをされてきた方でした。その姉妹は、ずっと男性の話を聞いてくださっていました。帰って来た私たちに、物資も必要だけど今最も大切なのは、心のケアで、この地域には心のケアを必要としている人が山ほどいると訴えておられました。本当にそうですね。一人でどうすることもできず、さみしさを覚えておられる方々がおられます。希望を見出せない方々がいるのです。これから教会の果たすべき役割の大きさと責任の大きさを覚えます。でも、同時に神様は素晴らしい恵みも見させてくださいました。それは、その姉妹の心の中に主がおられることを言葉の中から感じることが出来たからです。「この多くの支援物資は、神様が私たちみんなに与えてくださったもの。自分より回復できていない人たちがいるその人たちへこの物資をあげて欲しい。」「毎日、神様に今日も自分のわがままで生きることがないように守ってくださいと祈っているんです。」その他に様々な言葉あったのですが、私は伺いながら本当に嬉しくて泣きそうになりました。神様は確かに働いておられ、この試練の中から一人の魂を救いへと導いてくださったのです。さらに同じように神様の助けを必要としておられる方々が沢山おられます。神の救いの回復のみわざがさらになされていきますようにお祈りしましょう。