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コラム 牧師の書斎から

2011年8月28日 小平牧生師

「男が問題」です。男性特有の怒り、沈黙、気むつかしさ、プライドがありますね。あれはなんすかね。女性の方が肝心な時に腹がすわってるように思います。今回の震災のことでも政治家も経営者も男は逃げるんですよね。その割になんであんなにえばってんのか、男である僕にもわからないのですから、女性にはきっとわからないでしょうね。(腹立ってます。理由は聞かないで!)

たしかに、男性と女性では問題に直面した時のストレスの感じ方は異なると言われます。私は、夫婦がこのことを経験的に知っているかどうかでかなり差ができると思うのですが。我々伝道者も含めて外ではバリバリやっている男性でも、家では意気地がないのは次の理由です(自分は違うという方はもちろんそれはそれですばらしいです)。一般的に男性は、自分の責任領域に問題が存在していること自体にストレスを覚えます。それに対して女性は、問題の存在よりも問題に対して何も対処しないことにストレスを覚えるのです。そして男性は問題の解決を見いだせない時にはその問題を保留にします。しかし女性は、解決が見いだせない時にも問題を保留にはしません。どうするかと言えば女性は感情的に問題を抱え込みます。その結果、何もしようとしない男性に対して批判的な態度を募らせます。問題を感情的に抱え込んだ女性は、問題について話すことによってストレスを軽減しようとします。しかし男性の何もしない態度に批判的な感情を抱いたままの会話はどうしても批判的になります。すると、解決を持たない男性は批判されると沈黙するのです。最初は口論に立ち向かいますが、最後は黙りこみ逃げます。イエス様が十字架にかかった時も男性はみんな逃げたんですね。教会でも問題が起こると理屈をつけて逃げる男はたくさんいます。

男性に必要なことは、問題を正面から受けとめることです。そのためには神の愛が必要です。女性に必要なことは?…たくさんありますが、またいつか書きます。