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コラム 牧師の書斎から

2011年10月23日 小平牧生師

先日、東京駅のそばの「丸善」によって来年の手帳を買いました。10年くらい使っていたシステム手帳のバインダーを買い換え、新しいカレンダーに家族の記念日や教会や自分の予定などを書き入れ、例年のようにみことばや目標を書いた紙とか、メッセージ計画や読みたい本のリストや祈りの課題を書いた紙など、いらないものを捨てたり新しいものを加えたりします。

新幹線の中で手帳をバラバラにしていた時に発見?したメモに、「もしドラ」で有名になったPFドラッカーのことばが書いてありました。「あなたは、する必要のない仕事、時間の浪費である仕事を見つけ、捨てなければならない。すべての仕事について、それをしなかったら 何が起こるかを考えよ。もし何も起こらないだろうという答えであるならば、その仕事はただちにやめるべきである。」これはたしか「経営者の条件」の中のことばです。きついことばです。自分のしている仕事が「する必要のない」とか「時間の浪費」であることを認めるのはいやなことです。正直なところ、自分がしなければだれかがするだろうし、しなくても何も起こらないだろうと思う仕事はたくさんあります。自分自身が感じているので、だれかに指摘されたら腹が立ちます。だからこそ、自分自身で見極めなければなりません。

「しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだ…」(ルカ10:42)ドラッカーの考えの土台には主イエスのみことばがありました。私たちの人生には「どうしても必要なこと」があります。それをするためには、何かをやめる勇気と知恵が必要です。これはドラッカーではなく主イエスの教えです。手帳のもう一枚のメモには、「それは誰かを愛することか。」「それは自分がすべきか。」「それは犠牲をはらってでもすべきか。」…と書いてありました。わかっていてもできないのが私です(´^`;)。