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コラム 牧師の書斎から

2011年11月20日 澤村信蔵師

先日、そのギデオンの牧師招待の食事会があったので行ってきました。今日も、ギデオン協会の方が来られて、証しと献金を行いますが、ギデオン協会は、学校、ホテル、病院などで毎年多くの聖書を配布しています。その中で、ある牧師夫人の証しが心に残りました。彼女は、ミッション系の高校に通っていたので、週に一度、聖書の授業があり、その中で用いる教科書、それが最初の聖書との出会いでした。しかし、教科書の中で、一番重い教科書であり、テストのために暗記するものそれが彼女にとっての聖書でした。そんなある日、ギデオンの聖書が配られました。彼女たちは、"2冊目の聖書"と呼んだそうですが、その中にある「おりにかなう助け」のみことばを読んで、不思議と励ましが与えられることに気づきました。その後、学校の短期留学があり、クリスチャンの家に一か月ほどホームスティすることになりました。とても自分に良くしてくれる家族にどうしてこんなに私に優しくしてくれるのか不思議になりました。その理由を問いただすと、それは聖書に「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」(マタイ25:40)と記してあるからだよと教えてくました。聖書の言葉があるから?彼女には不思議に思えました。聖書のことばに全面的に従う生き方をしている彼らを最初とても変な人だと思いましたが、聖書の言葉に従う生き方の素晴らしさに心惹かれていきました。自分自身をも振り返ってみたとき、聖書によって多くの慰めと励ましをいただいていたことに気づきました。聖書を単なる教科書や書物として、読むのではなく、自分の人生の生き方の基準として読むのだと分かったとき、彼女自身も人生が変えられていったのです。一冊目の聖書では届かなかった彼女に、2冊目の聖書を届けられた時、彼女の人生は変えられたのです。

私たちは、聖書のことばを、どのように読み、聞いているでしょうか?神の言葉は、生きるための参考になる知識を与えてくれるものではありません。私たちが、神の言葉に従うなら、私たちの生き方のすべてに完全なる指針を与えてくれます。また同時に、その力をも与えてくれるものです。神のことばに従って歩んでいきましょう。