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コラム 牧師の書斎から

2012年1月8日 澤村信蔵師

正月恒例の様々なスポーツのイベントがありました。元旦のサッカー天皇杯決勝、2日、3日は箱根駅伝、3日は、ライスボウルもありました。その他にも、小平先生の母校である市立西宮高校が、高校サッカーでベスト8まで進出しました。県でもそんなに強くなくベスト8を目標にしていたチームが、全国でベスト8まで行ったのは驚きでした。西宮市民だったものとして、何とも言えない嬉しさを覚えました。昔は、これらのスポーツを全部欠かさず観戦することが習慣になっていましたが、今年は、箱根駅伝を少し見ただけでした。でも、今年の箱根はすごかったですね。歴史的な記録が生まれました。往路の記録、復路の記録、総合記録、そのすべてが更新されました。総合で、8分15秒もの更新です。その原動力はどこにあったのでしょうか。

優勝選手たちのインタビューを聞くとそこに共通している言葉がありました。それは、「21秒」という言葉です。昨年、東洋大学は、往路では優勝しましたが、復路で早稲田大学に逆転され21秒負けての2位でした。八十数回に及ぶ歴史の中で一番の惜敗です。10時間ものレースを走ってついた差がわずか21秒だったのです。一人一人だとわずか2秒です。彼らは、この2秒を短縮するために、すべての行動を洗いなおしたのです。どうすれば、この2秒を短縮できるか、遠くの目標ではなく、今までの自分から少しでも成長する、少し前進するそのことを目指したのです。そして、この2秒を悔しさに1年間努力した結果を積み重ねた時、実に8分もの大差を生みだしたのです。

私たちの人生のレースにおいても同じではないでしょうか。わずかでも前進しようと努力したものと、何にもしなかったもの…その差も最初はわずかなのかもしれません。しかし、そのわずかな違いを積み重ねると大きな違いになるのです。私たちが、今日一歩でも、一ミリでも神様に近づいていくなら、人生を振り返ったとき、そこに多くの違いが生じるのです。私たちはどうするのでしょうか。今日も一歩神様に近づいていきましょう