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コラム 牧師の書斎から

2012年1月22日 澤村信蔵師

歌手ジャスティン・ビーバーの発言がアメリカで反響を呼んでいます。彼は、18歳の甘いマスクでアイドルとして人気があるのですが、自分がクリスチャンであることを公言しています。問題となったのは、彼自身の信仰について語った言葉です。「多くの人が信仰を失っていると思うんだ。彼らはただ教会に行くだけだからね。僕はそれを軽視しているわけじゃないんだ。ただ僕にとっての信仰というのは祈りに集中して神様に話し掛けることなんだよ。だから教会に行く必要はないと思うね」と語ったとされます。皆さんはこの発言をどう思われますか?

確かに、クリスチャンと呼ばれる人の中には、ただ『教会に行く』ことを行っているだけで、正しい信仰をもっていない人がいることも事実です。また、教会に行くかどうかによって、クリスチャンかどうかが決まるのではありません。ただイエスに対する信仰に基づくものです。『神』対『我』、神との交わりこそが大切であることは間違いはありません。しかし、私たちはクリスチャンとして『神』対『我』というだけで生きることは出来ないのです。聖書に記されているように、教会に属することが大切なのです。『教会』は『キリストのからだ』、あるいは『神の家族』と比喩されているように、私たちがひとりではないということを教えています。私たちは、『教会』に属することによって、キリストのからだの一部となることが出来、神の家族の一員となることが出来るのです。そして、私たちの信仰は、『神』対『我』というだけにとどまらず、人との交わりの中で育まれていくのです。そして、私たちが成長するとき、神の教会も成長するのです。「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあってあなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2:20~22)