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コラム 牧師の書斎から

2012年1月29日 澤村信蔵師

新しい年が始まりもう一月が過ぎようとしています。皆さんはこの年どのように主に献げるか決められましたか?ある教会では、年始にあたって、夫婦で祈りあい、どれくらい献げることが出来るかということを決めるようにされているということを聞いたことがあります。私自身も、祈りつつこの年どのように献げるか決めました。

箴言3章9~10節に「あなたの財産と、すべての収穫の初物で主をあがめよ。そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、あなたの酒ぶねは新しい酒であふれる。」とあります。細かく言うと「財産」と「すべての収穫の初物」とは異なります。「すべての収穫の初物」とは、小麦等の穀類や果物など、収穫の時期を持つものが該当します。それらが最初に収穫される時、その収穫の中から一部を献げ、主なる神様をあがめるのです。これに対して「財産」の方は、収穫物を売ってお金に替えたものと理解すれば、言わばいつでも手元にあるものです。ですから財産の場合は、その中から決められた仕方で献げ物をすることによって、主なる神様をあがめるのです。単に初物を献げたというだけでなくて、持っている財産をも献げて、主をあがめるのです。今で言うならば、給料から献げて、さらに貯金からもということになるのでしょうか。そんなことをしたら、すぐに破産してしまいそうにも思えます。でも、そうではないのです。不思議なことに「そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、あなたの酒ぶねは新しい酒であふれる。」と続くのです。神様に献げたらいつかきっといいことがあるよというのではありません。「献げることによって主なる神様をあがめる」なら、献げたもの以上のものが、神様から与えられるのだというのです。これは「信仰の法則」とも呼べるようなもので、体験した信仰者にしか分からない信仰の経験です。「スプーン」で献金したら、「スコップ」で返してくれて、「スコップ」で献金したら、「バケツ」で返してくれるのです。でも、最初にささげることがなければ次の祝福が得ることができません。献金は、いわば呼び水のようなものです。神様を信じてささげることにより、さらに多くの祝福を受けることが出来るのです。今日も心から主をあがめましょう