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コラム 牧師の書斎から

2012年3月25日 澤村信蔵師

今年度の教会の標語は、「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い、平和のきずなで結ばれて御霊の一致を保ちなさい。」(エペソ4章2~3節)です。

昨年は震災があり、大きく揺さぶられた一年となりました。東北で起きた出来事がいつ私たちに起こるかもしれません。そのような時代に生かされているものとして、最高の備えをして生きていきましょう。

この教会の建物も雨漏りがあり、今年度は、大規模な補修をしなければなりません。特に屋上は、築20年以上たち、ゴムが劣化して、雨漏りを補修しようにも、補修ができないほどに傷んでいます。神の宮を最高のものをささげようと素晴らしい礼拝堂が作られました。この大切な神の宮をこれからも大切に使用していくためには、必ず必要な事業です。経済的な厳しさもます昨今ですが、ぜひご協力ください。よろしくお願いします。

建物が、不調を覚えたら、修理をします。全面補修をすれば、また10年、20年と使えます。では、体が痛みを覚えたときはどうするのでしょう。自分自身の体の痛みではなく、教会という神の体の痛みです。フィリップ・ヤンシーが、「健全な身体は、一番弱いところの痛みを感じる。」と語っていましたが、私たちお互いは、誰かの痛みを感じているでしょうか。その痛みを感じることさえできれば、支え合うことが出来ます。もし、それができなければ、どこに愛があるのでしょう?

しかし、それは人間的な力ではどうしようもありません。人間はどこまで行っても身勝手なので御霊の一致が必要なのです。その真ん中に神がおられるのでなければ本当の一致は得られません。だから、私たちはまず本当の一致を求めるために、礼拝をささげるのです。私たちの交わりの中に、神がおられるということもありますが、神の交わりの中、三位一体の交わりの中に、私たちがいるのです。神の交わりの中に、自分も加わっていることを体験するのが礼拝です。今日も私たちは、神の交わりの中にいるのです。そのことを覚えつつ、心から礼拝をささげましょう。