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コラム 牧師の書斎から

2012年6月10日 小平牧生師

次のような相談をよく受けます。

「最近自分が行き始めた教会には愛がない。」

それに対して私はたいてい次のように言います。

「あなたの考え方が間違っています。あなたが教会に行ったら愛されると思ったら大間違い。それを期待することが間違いです。」

私たちがクリスチャンになったのは、他の人よりもいい人間になったからではありません。自分は罪人であることがわかったのです。洗礼を受けるときに、私たちはいい人間になりますと誓ったのではありません。イエスキリストを私の罪からの救い主とすると約束したのです。教会とはいい人の集まりではなく、自分を罪人と認めた人の集まりです。ですから教会の交わりは私が罪人であるということから始まります。

それは罪を犯してもいいというのではありません。むしろ逆です。自分には罪に打ち勝つ力がないと認めるところから、罪に対する勝利の人生が始まるのです。(アルコール依存症の方々のAAに似ています。)ですから、私たちに必要なのは「罪を犯さない人たちの集まり」ではなく、「自分には罪に打ち勝つ力はないことを知っている者たちの集まり」です。私たちは、クリスチャンになって、イエス様がいなければ何にもならないものであることをますます深く知っていくのです。それでこそ、人生にイエス様の十字架がはっきりと輝くのです。

成増教会は良い教会です。でもその良い教会という意味をまちがえないでください。