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コラム 牧師の書斎から

2012年8月12日 小平牧生師

私は高校生の頃までは自分の家庭がクリスチャンであるということを隠していた。だから、友人に伝道することなどもってのほかだった。教会と学校とそれぞれの世界と人間関係をはっきり分けていたのだ。大学時代に成増教会ではっきりと信仰が与えられたが、その時も教会に入りびたりになって大学の友人から離れてしまった。教会では「燃えてる青年会」とか言われても、友人たちは私のことを付き合いの悪くなった人間、変わった方向に行った奴と思っただろう。そして大学卒業後すぐに神学校に行って牧師になったので、友人にイエスキリストを伝えたことがほとんどなかった。

牧師になってからしばらくして、それではいけないことに気がついた。教会というクリスチャンの世界の中では信仰者として生きていても、この世に遣わされている証し人としては何もできていないことに気がついたのだ。また同時に、伝道しようとしてもあまりにも人間を知らなさすぎだった。それで、業種を超えた学び会に入ったり、上京するたびに大学時代の友人と遊ぶようにした。その分、教会の友人や牧師仲間には不義理をしたと思う。その結果、友人の中から教会に導かれて救われる人も起こされた。その後もできるだけ教会外での交わりを造るようにしているが、最近はキリスト教界や教団でエラくなった?ために、まわりはクリスチャンばかりで少々フラストレーションがたまっている。

そんな中で、最近、facebookのおかげで高校時代や中学時代の同級生たちとの再会が与えられている。これからが楽しみになった。自然体でイエスキリストを伝えたい。