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コラム 牧師の書斎から

2012年10月28日 小平牧生師

教会では礼拝後に食事をします。多くの教会ではうどんやカレーが多いようですが、定期的に一品の持ち寄りランチをしたり、いろんな機会にさまざまな方法でともに食事をします。成増教会でも毎日曜日に当番の方々が準備をしてくださいます。また家庭集会でもあるところでは食事をともにします。その準備が面倒なこともあります。準備してくださる方々は朝早く教会に来られます。その奉仕が特定の人に集中したりすることもあります。せっかく準備しても多くの人が帰ってしまうこともあります。

なぜ、食事をするのでしょうか。実は、教会はその最初の頃から食事を大切にしました。イエス様と弟子たちがそうだったからです。イエス様が当時の嫌われ者であった収税人マタイを召された時、マタイは自宅でイエス様を食事でもてなし、収税人仲間が主とともに食卓を囲みました。また、イエス様がマルタとマリヤの家で食事をされた時のエピソードをご存知の方も多いでしょう。聖書をみると食事の場面がたくさんでてきます。イエス様は「罪人とともに食事をする」と言って非難されたほどです。初期のキリスト教は「食べる宗教」と呼ばれました。それは聖餐のことだけではなく、クリスチャンが集まるといつも食事をしていたからです。イエスキリストは食卓の交わりにおられます。そのように、私たちクリスチャンと教会にとって「ともに食卓を囲む」ということは、親しい交わりの場であることはもちろんですが、教会の本質なのです。これは日曜日のことだけではなく、教会の交わりには家庭に招かれたり招いたりということがあります。そういう交わりを大切にしましょう。箴言17:1。