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コラム 牧師の書斎から

2013年1月27日 澤村信蔵師

最近、小林廉直先生のメッセージテープを3本ほど聞きました。2017年キリスト兄弟団は、70周年を迎えます。70周年を前にして、いくつかの取り組みがなされているのですが、その一つが、教団の理事長(昔は、主管者でしたが・・)を務めてくださった先生方のメッセージCDを作成しようという試みです。先生方の声を後世に残すには遅すぎたかもしれませんが、今しかないとテープの収集を開始しています。当然、小林先生も対象なので、どのメッセージをCDにしようかと今聞いているところなのです。30年を超えるような古いテープですので、テープが伸びてしまっているのか聞きづらいところもあるので、一本丸ごときれいに聞こえるのがどれくらいあるか分かりません。もし皆さんの手元に小林先生や、教団のかつての先生方の聖会のメッセージテープなどがあれば、お貸しください。
小林先生の再臨とリバイバルの力強いメッセージに励まされるとともに、一つのことに気づかされました。それは、祈りの具体性です。私も密室の祈りの中では、名前を挙げて一人一人祈っていますが、礼拝の祈りの中では、個人の名前を挙げて祈ることはほとんどありません。でも、どのテープを聞いても最初の祈りの中で、何人もの人の名前を挙げて具体的に祈っておられる姿がそこにありました。今は、音声や映像を配信しているので、具体的に祈りをすることの是非はあると思います。でも、その祈りを聞きながら、この成増教会のために、先生ご夫妻がどれほど多くの祈りをささげてくださったのか、その祈りの姿を垣間見たような気がしました。そして、何とも言えない感謝と感動を覚えました。また、そのような思いを持ちつつローマ書16章を読みました。誰々によろしくという言葉が何度も書かれており、普段はすっと読み過ごしてしまうところですが、一人一人の名前を挙げているパウロの挨拶と小林先生の祈りに共通するものを感じました。一人の魂を大切にしているその思いです。私たちも小林先生は持っておられた思いを大切にしようではないでしょうか。今日も沢山の人が礼拝に集っています。でも、成増教会は、沢山の人ではなく、一人の人を大切にする教会とさせていただきましょう。