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コラム 牧師の書斎から

2013年4月14日 小平牧生師

みなさんはオセロをご存知ですか。オレオではありません。オレオは私の好きなお菓子です。松嶋と中島ではありません。それは先週解散した漫才コンビです。オセロというのは、白と黒が裏表になったコマを順番に盤に並べて、自分の色で挟んだ相手のコマをひっくり返して自分のものにできる。最後に盤上のコマを自分の色にしたほうが勝ちという、あのゲームです。オセロは、序盤に自分の色のコマの数が多くても、勝敗にはまったく関係ありません。大切なことは、盤上の隅のマスをおさえることです。それまでどんなに白を続けていても、隅のマスに黒を置かれてしまったら、全部ひっくり返って黒になってしまうからです。

人生も同じようなところがあります。人生の途上ではどんなにうまくいっていても、ある時に全部ひっくり返ってしまうような経験をします。しかし、私たちの人生はイエスキリストによって人生の最後のマスがしっかりと抑えられました。人生のある時期が黒コマの連続であっても、その最後にイエスキリストの復活の白コマが置かれるので、人生のすべては白になります。どんな人生であっても、最後は神様の与えてくださる救いの完成で終わる。どんな過ちを犯して愚かな歩みを繰り返したとしても、最後は神の愛と恵みによって救われるのです。それが福音です。

牧師をしているといろいろな人と出会います。人が羨むような芦屋の豪邸に住みながら孤独の中に生きていた人が、イエスキリストによって救われ人生に喜びが生まれました。ビジネスで成功しながらもアルコール依存症のために家族崩壊に陥ってしまいましたが、イエスキリストによって救われ新しい人生を歩み始めました。だれの愛をも感じることができずに自分のからだを売って生きていた人が、神の愛を知って救われ30年ぶりに親との和解が生まれました。イエスキリストにあって人生には逆転があるのです。どんな状態でも救われるのです。