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コラム 牧師の書斎から

2014年3月2日 澤村信蔵師

ソチオリンピックも終わってしまいました。私と同世代の葛西選手の銀メダルや、スノーボードハープパイプで15歳平野選手、18平岡選手のダブルのメダルなど、今までで二番目に多いメダルの獲得でした。惜しくもメダルには届かなくても、前日の大失敗から見事に立ち直った浅田選手など多くの感動を与えてくれました。

そのオリンピックの前に明治天皇の玄孫で日本オリンピック委員会(JOC)会長・竹田恆和氏の息子である竹田恒泰氏の発言が話題になっていました。オリンピックでおなじみの光景となっている「メダルを噛む」行為をしないよう求めるもので、「品がない上に、メダルを屈辱することになると語りました。実際、この発言を受けてメダルをかまなかった選手もいます。また、「予選落ちしてヘラヘラと『楽しかった』などと語った選手」を問題視し、負けた際のコメントとして「思い出になったとか、楽しかったなどはあり得ない」としていました。オリンピックと関係ないお前がいうなと言いたくなりますし、一生懸命戦っている選手に対して失礼な言葉です。ただ、どうしてそのようなことを言ったのかというと、国家の代表としての自覚を持てと言いたかったのでしょう。外国において自分の行いによって日本がどう見られるか考えて欲しいとの一つの示唆なのでしょう。

それは、私たちも同じです。確かに私たちは日本国の代表ではありません。でも、神の国の一員ではあります。そして、主イエスによって贖われ、この世に遣わされています。神の子どもである私たちは周りの人どう見られているのでしょうか。日本にはわずか1%以下のクリスチャンしかいません。ということは、もしかしたら、ある人にとっては、人生で深く接するクリスチャンはあなただけしかいないかもしれません。あなたがどうあるのか…そのことによって、クリスチャンの印象や、神の印象が決まってしまうのです。そういう意味では、その人にとっては、あなたこそ神の国の代表なのです。自分こそ神の国の代表だと言う自覚はあるでしょうか。「私たちは世の光です。」とありますが、その人にとっては、あなただけが神を指し示す光なのです。私たちは、神の国の代表として相応しく日々歩んでまいりましょう。