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コラム 牧師の書斎から

2014年5月4日 澤村信蔵師

アメリカのゴールドラッシュの時代 R・U・ダービーは、叔父と一緒に、西部へやってきました。間もなく、コロラド州で最も良質の金鉱脈を掘り当てました。採掘装置を整え、一生懸命働き続けました。しかし、ある日突然金鉱脈が尽きてしまいます。突然の状況に絶望と闘いながら、なおも祈るような思いで、掘り続けました。でも、結局はダメでした。金の鉱脈は見つからず、彼らの努力も夢もはかなく消えてしまいました。とうとう最後の決断をし、採掘設備のすべてをわずか数百ドルでスクラップ屋に売り払い、鉱山の権利も譲ってしまいました。ところが、スクラップ屋が全部壊してしまう前に、念のためと鉱山技師に頼んで再調査をしてもらうと、なんとダービーたちが諦めてしまった地層からわずか3フィート(約90cm)ほど先に数億もの金鉱脈が埋まっていたのです。なんともったいないことをしたのでしょうか。でも、その後ダービーはこのことから学びました。すぐあきらめてしまうのではなく、決してあきらめないことがいかに大切かと。そして、彼は、絶対にあきらめない、食いついたら離れない人になりました。そして、全米生命保険業界のトップセールスマンになり、数億をかせぐようになったのです。ある本に記してありましたが、アメリカで成功者と呼ばれている500人に共通している体験談は、「偉大な成功というものは、人々が敗北に兜を脱いだ時点を、ほんの少し過ぎた時にやってくる」というものです。諦めてしまいそうになるその先にこそ、本当の勝利が待っているのです。

私たちも、日々の生活の中で、あきらめないで、前を進んで歩んでいきましょう。どんな困難があっても、神に与えられたビジョンを目指して進んでいけば必ず到達することができます。「私は、私を強くしてくださる方によって、どんなことでもできるのです。」(ピリピ4:13)諦めなければいつか必ず道が開けるというのは真理です。でも、私たちには、それ以上に、私たちを強くしてくださる神様がついています。どんなことでも出来るようにしてくださる神様がついているのです。私たちには、自分が知っている以上に大きな可能性があるのです。神様に期待して、さらに前進していきましょう。