ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2015年2月22日 澤村信蔵師

先日、成増教会のホームページの更新にあたって、Q&Aコーナーも更新しようということになり、私が文章を記すことになりました。で、その時ふと思ったんですね。教会にこれから来ようとする人たちは何を知りたいのかということです。そこで、様々な教会の質問子コーナーを見たり、本を読んで見ました。教会は何をするところなのか、礼拝では何をさせらえるのか、行ったらどれくらい費用がかかるのかそういう質問がほとんどでした。それを調べながら、初めての人は本当に不安をもって、教会に来られているのだということが今更ながら気づかされました。そして、それらのQ&Aを作るとともに、そもそも私たちの教会は、不安を覚えてこられる方々を心から歓迎しようと願っているだろうかという問いが浮かび上がってきました。

そう視点でみると多くの課題があります。少なくとも扉を開けないと入って来れないのに、礼拝中なのか入っていいのかどうなのかさえわかりません。どこが受付なのかわからずそのまま入られる方も見受けられます。礼拝の進め方、賛美、献金、メッセージ、様々なものが初めての方が来られた時のことをどこまで念頭に置いてなされているか、一つ一つ考えていくと、改善すべきところは山ほどあります。

でも、一番求められているのは、私たちの心です。私たちがどれほど喜んでその方々をお迎えしているか。不安を抱え、でも勇気を出してきてくださった方々、そして何より神様が送ってくださった大切な大切な一人だという認識があるのかということです。「あなたがたは、この小さい者たちを、ひとりでも見下げたりしないように気をつけなさい。まことに、あなたがたに告げます。彼らの天の御使いたちは、天におられるわたしの父の御顔をいつも見ているからです。(マタイ18章10節)今日あなたの目の前にいる方が、神様にとって大切な方で神のもとに来るためにこの成増教会に来られているという素晴らしい事実を私たちは忘れてはなりません。それはクリスチャンであるお互いもそうです。神が送ってくださったお一人一人を心から歓迎しましょう。