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コラム 牧師の書斎から

2016年1月31日 澤村信蔵

この1週間不思議なことがありました。何で献身したんですか?牧師になったんですか?と問われて、相手の促しにこたえる形で何度も証しする機会がありました。繰り返し語りながら、これこないだも話したよなと思ってました。私は、クリスチャンホームに育ち、一族郎党と言ってもいいくらいクリスチャンだらけの中で育ちました。そんな私が最初に献身の思いが与えられたのは、中学1年生くらいの夏期聖会でした。本田弘慈先生が講壇から、「実りは多いが、働き人が少ない。」誰か主のために働く人はいませんかとの呼びかけに、誰もいないんだった私でもと思って立ち上がったのが最初です。でも、与えらえた御言葉は、自分が立ち上がるようにと言われたのではありませんでしたから、もっと明確な御言葉が欲しいと、進学の時や、就職の時、御言葉を求めて祈りましたが、与えられませんでした。御言葉が与えられたのは、就職して3年目の時でした。私が入社して、課長と2人から始まった研究グループでしたが、やっと成果を出すことが出来るようになり、この会社でやっていけると安心した時に、神様の声がかかりました。その頃ひと月ほど聖書を読めず、霊的にも決して良い状況でない時に、久しぶりにじっくり聖書を読み、感謝の祈りをしていました。「あなたはわたしを愛するか」主の声が響きました。普段なら手放しで愛しますと宣言していたと思います。でも、その時はそう言えない自分がいました。でも、イエス様を愛していませんとは口が裂けても言えません。愛したいけど愛せていない。だから、ペテロのように、「私があなたを愛することは、あなたがご存知です」と主に判断を委ねるしかありませんでした。でも、そんな私に主は、「わたしの羊を飼いなさい」と言われたのです。愛することが出来ない私を召してくださったイエス様の愛にただ感動したのです。その時の感動が証しをするたびにあふれてきて、イエス様の愛を深く味わうことが出来ました。今も愛することも出来ない私をも愛し召してくださっている主に心から感謝します。