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コラム 牧師の書斎から

2016年5月22日 澤村信蔵

「神が造られた『最高の私』になる」(ジョン・オードバーグ 地引網出版)という本の中にこんな箇所があります。「そのうちに、心の中に次のような疑問が湧いてきました。『私が本当に求めているものは何だろう?』」非常にシンプルですが、大切な問いかけです。あなたが本当に求めているものはなんですか?家内安全で、家族が平和であることでしょうか。健康が守られる事でしょうか。仕事において大きな成功を生みだすことでしょうか。確かに、これらのことは大切なものです。でも、それは本当の目的に達するための手段ではないでしょうか?私たちが本当に求めているもの、少なくとも私自身が求めているものは、常にいきいきとした人間になることです。常に愛と喜びと平安に満たされて生きていくものになりたいです。「人生の目的は、特定の業績や経験にあるのではありません。人生でいちばん大切なことは、何をするかではなく、どんな人になるか、です。誰しも、こういう人になりたい、と願う『私』の姿があるのです。」(上記本)本当にその通りです。でも、自分のことに焦点を当てているとむしろそんな自分から離れて行ってしまいます。幸せになるために、多くのものを得ようとしていくと、必死になるあまり、逆にもっと大切な物を失ってしまい幸せから遠ざかってしまうと同じです。私たちが本当に自分の願う「私」になるための唯一の方法は、神にアンテナを向けることです。神にアンテナを向けていくと、私たちは、最高の自分になれるのです。なぜなら、神ご自身も、いや神御自身こそ、私たちに最高のものになってほしいと願っているからです。その究極の姿が、主イエス・キリストです。
「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、あなたがたが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えて下さったのです。」(エペソ2:10)あなたの人生は、神様があらかじめ計画して、最高の人生を用意されているのです。本当の自分になるならそのように歩めるのです。私たちをそのように造り替えることが出来るのは、神だけです。