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コラム 牧師の書斎から

2016年10月23日 澤村信蔵

 戦争中、教会を牧会することも、集まることも禁止された小林廉直先生、智恵子先生は、牧師をやめさせられて、ヘンミ計算尺に就職せざるを得なくなりました。その後、埼玉県白子へ転勤となり、終戦を迎えます。そして、その翌年、それまで禁止されていた伝道を許されたということに喜びを覚え、1946年10月ヘンミ計算尺の寮の中から小林廉直師、智恵子師が、伝道を開始したことにルーツを持ちます。それから、ちょうど今年の10月で70年の年月が経過しました。70年というのは、聖書的に言うならば、「人の齢は70年、健やかであっても80年」と言われるように、1人の人の一生分といってもいいような期間です。実に長い期間です。ですので、70年間のすべてを振り返ることはできませんが、神様の恵みのみわざを忘れることなく、記憶して、また次につなげていくことが大切です。そのために、今週の土曜日、日曜日に70周年記念聖会・礼拝を行います。29日は、神によって、私たちが「生かされて生きる」ことを覚えます。ここまで神によって生かされてきたことを心から感謝しましょう。30日は、私たちの人生に起こる「悲劇」をも「シャロームへ」と変えて下さる素晴らしいわざをなしてくださる神をほめたたえます。今回を逃すと、次に記念集会を行うのは、早くても10年後ですから、何としてでも、ぜひ、2回の集会ともに出席ください。30日の礼拝後には愛餐の時を持ちます。ともに交わりをしながら、成増に関わりのある先生方のビデオメッセージなど心からお祝いする時を持ちましょう。今回の講師は、網走教会の梶原睦尚師です。妻みのりの父でもありますが、成増に1年間ミッション生として奉仕してくださいました。そういったこともあって、今回講師として依頼しました。一口に70年と言っても沢山のことがありました。でも、その一つ一つの中で、神がご自分の御計画を進めてくださったことは間違いないことです。そして、小林先生がずっと語り続けておられたように、それは、再臨の主の前に立つまで続くのです。成増の教会の歴史の一つの節目とさせていただいて、新たな歩みをともに進めていきましょう。