ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2017年1月8日 澤村信蔵

皆さんご正月はどのように過ごされたでしょうか。「聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史-失われた10部族の謎」(ラビ・マーヴィン・トケイヤー著、久保有政訳)に記されていますが、私たちの正月に行ってきたものの中には、聖書由来とも思えるものがあるらしい。要約すると以下のようです。「今の日本人は太陽暦を使っており、元旦は一日、七草粥は七日とされている。しかし、月の暦だった旧暦の時代には、一月十五日が正月だった。これは一月十五日が満月の日だったからである。今日、一月十五日が「小正月」と呼ばれているのはその名残である。この風習は、古代イスラエルにあった風習と同じで、ユダヤ暦の一月十五日から七日間は「種を入れないパンの祭」(または過越の祭り)と呼ばれ、人々は「種を入れないパン」―ヘブル語で「マツァ」を食べた。「第一月の十五日は・・・種を入れないパンの祭である。七日間、あなたがたは種を入れないパンを食べなければならない」(レビ記23:6)マツァとはパン種を入れず、発酵させないでこねて焼いたパンである。マツァと日本の餅は発音が似ているが、実際、材料を小麦粉ではなく餅米で作れば、それは日本の餅になる。イスラエルの「マツァと日本の餅は発音も意味も、作り方も、そして目的も非常によく似ているのである。またイスラエル人は、15日にはとくに苦菜を添えて食べた。「その夜・・・苦菜を添えて食べなければならない」(出エジプト記12:8)ちょうど昔の日本人が、十五日に七草粥を食べたように、イスラエル人は苦菜を十五日に食べたのである。日本人はまた、正月が来る前に、必ず家の中の大掃除をする。そうしたことを見るとき、ユダヤ人は、「ああ、自分たちの習慣と同じだな」と思う。なぜなら、ユダヤ人も「種を入れないパンの祭」の前に必ず家の大掃除をしたからである。」そう言われると私たちが知らず知らずに行ってきたものにも、聖書から流れてきているものが入ってきているのかもしれません。それはともかく、来週は餅つきです。ともに良き交わりの時とさせていただきましょう。