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コラム 牧師の書斎から

2017年3月5日 澤村信蔵

先日、ある方から、嘘をつくのはダメなんですか?と聞かれました。答えはわかっていて聞いているのですが・・でも、どうして私たちは嘘をついてしまうんでしょうか?その方は、自分にとってまずいことが起きないように、また嫌われたりしないようにするためについ嘘をついてしまうんだと言われていましたが、確かにそういう面がありますよね。嘘をついた方がつかないよりも得だと思うから嘘をつくのです。でも、実際には、嘘をついてかえって損をすることの方が多いのです。嘘をつくよりも、つかない方が本当は得なのです。だから神様はそのように語ってくださっているのです。でも、それよりも大切なことは、嘘をついてはならないと言われるお方は、ご自分は決して嘘をつかれないお方だということです。神様がアブラハムと契約をされたことが創世記の15章に出てきます。神様がアブラハムに、子孫を与える、今のパレスチナの土地を与えると約束されました。でも、そんな時アブラハムはどうやったら、そのことを知ることができますかと言うと、牛や羊などの動物を用意しなさいと言われるのです。そして、それを半分に割って、その間を神様が通られたのです。(実際は、煙の立つかまどと、燃えているたいまつ:神様の象徴)当時のパレスチナの契約は、リアルです。この間を通った人が嘘をついたらこの動物達のように真っ二つにするよということを体現するのです。ただ、不思議なことにこの時通られたのは、神様だけなのです。アブラハムは通っていないのです。あなたはどうであれ、私はあなたを祝福するという約束を破ったら、自分が真っ二つにされるよというお方なのです。神様の覚悟と言うのでしょうか、決意を見るのです。神様は、ご自分にかけてもどんな約束も決して破るお方ではないのです。私たちは真実ではないことがあります。それこそ嘘もついてしまうでしょう。でも、神様は絶対に変わらず真実なお方なのです。「私たちは真実でなくても、彼は常に真実である。彼にはご自身を否むことができないからである。」Ⅱテモテ2:13