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コラム 牧師の書斎から

2017年4月2日 澤村信蔵

創世記には、神様が私たちに問いかけておられるどこ?という3つの問いがあります。私たちがいつも神様から聞かなければならない問いです。一つは、アダムにかけられた問いです。「あなたはどこにいるのか。」(3:8)アダムが罪を犯した時、語られました。どこにいるのか・・これは、神様との関係を問いかけるものです。アダムは、禁断の実を食べたが故に、神様がいると知ると隠れないといけませんでした。だから問われるのです。「あなたはどこにいるのか、あなたの居場所はそこではない。わたしのそばだよ。」と。2番目の問いは、「あなたの弟アベルは、どこにいるのか」(4:9)弟アベルを殺害したカインに問いかけられたものです。あなたの弟アベルは、どこにいるのか・・これは、人間関係を問いかけるものです。カインは、弟アベルのささげものだけが神に受け入れられたことを知り、弟に嫉妬をし、ついに殺害にまで及びました。だから問われるのです。「あなたの弟アベルは、どこにいるのか。あなたの友は、あなたの親は、あなたの大切な人は、どこにいるのか。あなたがいるべき場所はそこではない。あなたの友のそば、あなたの親のそば、あなたの大切な人のそばだよ。」3つ目の問いは、「あなたは、どこから来て、どこへ行くのか」(16:8)アブラハムの側女ハガルにかけられた問いです。ハガルは、妊娠をして、有頂天になり、子供の無かった自分の主人サラを見下げるような態度を取り、そこから逃げなければならなりました。でも、行く場所はありませんでした。だから問われるのです。どこから来て、どこへ行くのか・・これは、あなたの働く場所を問いかけています。神があなたに働くように言われている場所、それはどこなのかということです。「あなたはどこから来て、どこへ行くのか。嫌で逃げ出そうとしているけれど、私が用意したあなたの居場所は、そこではない。あなたがいるべき場所は、わたしが備えた場所だ。」
神様はいつも私たちにこの3つの問いかけをされています。自分がいるべき場所にいるかどうか今日も神の語りかけを聞きましょう。