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コラム 牧師の書斎から

2017年4月9日 澤村信蔵

今週は、いよいよ受難週です。主イエスが、エルサレムに入城され、十字架にかかり、よみがえられるまでの一週間です。この一週間、どんなことが起きたのか、一度整理しておきましょう。
ちょうど今日のお昼頃、ダビデの子にホサナと大勢の群衆の歓迎の中、エルサレムに入って行かれました。群衆たちは自分の上着を敷いて、最大限の歓迎と賛美で迎えられました。月曜日には、宮きよめがありました。祈りの家である神の宮で、自分たちの利益のためだけに商売をしていた人たちを追い出されました。に、神の前に祈りをするためにやってきた人たちのために主は怒られたのです。火曜日も神殿へ行かれます。律法学者たちから論争をふっかけらます。税金についてです。カイザルのものはカイザルへ、神のものは神へと答えられます。また、最高のささげものが何か、レプタ二つをささげた女性の献金を喜ばれます。水曜日は、ベタニアのマリヤが、葬りの準備の為に、香油をささげます。そして、木曜日の夕暮れ、弟子たちの足を洗われました。仕えられるべきお方が、誰よりも仕える者となってくださいました。最後の晩餐を弟子たちとともにとられました。今日も聖餐を行いますが、「わたしを覚えてこれを行いなさい」と言われた聖餐は、この最後の晩餐において制定されました。その夜、ゲッセマネの園で血の汗を流して祈られました。金曜日は、イスカリオテのユダに裏切られ未明に捕えられ、裁判が行われます。そして、ペテロがイエス様を否みます。午前9時~午後3時くらいまで十字架にかかられ、「父よ。彼らをお赦し下さい。」と祈られ、「御手に委ねます」と神の御手にご自分を委ねられました。夕方日が沈むまでに、埋葬され、安息日(土曜日)を迎えます。そして、日曜日の早朝、神は主イエスをよみがえらされたのです。最初の歓迎から、十字架、そして、復活まで、福音書の多くを占めるまさに怒涛の一週間です。ぜひこの一週間、この主の歩みを覚えつつ、主の十字架の意義について深く覚える日々を過ごさせていただきましょう。そして、来週のイースターともに主をあがめましょう!