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コラム 牧師の書斎から

2017年10月1日 澤村信蔵

先週月曜日から木曜日まで台湾へ行ってきました。台湾長老教会が多くの宣教の実を結んでいると聞いて、そのことを教えていただくことが目的でした。この10年のスローガンは「1人が1人を 新倍加伝道」ですから、1対1個人伝道をいかに行っていくのか、何か特別なものがあるのかと期待していました。でも、4つのそれぞれ規模や環境の違う教会を訪問し、個人伝道以上に、教会がどこまで社会へ出て行っているがポイントだと気付きました。ある教会では、教会員がほとんどいなかった時代に、地域の子どもたちの学業支援(学童)を始めました。今も大人は40~50人で大きな教会ではありません。特にひとり親や、海外からの移民家庭など貧しい家庭の子どもがターゲットです。ルールはただ一つだけです。半年の間に、日曜の礼拝を6回以上休まない。休むとその子は学童には来れません。今70人ほどの子どもたちが毎日来ています。さらに、制服など子どもたちの学校等の費用を捻出するために、様々なことをしています。地域の人たちから、中古品を無料で集めて、それを売ったり、教会の一つの階を宿泊所として少ないですが費用を作ったりしています。それとともに、子どもたちにも教会の働きのバイトをしてもらい、お小遣いとして与えています。今は、2~3年に一度は海外への宣教旅行に連れて行っています。お金やリソースのある無し以上に、地域のニーズをとらえ、そのためにただ仕えていく。そのことによって地域の方々が、教会に好意を持つようになっていくのです。しかも、子どもたちに洗礼を授けることはほぼ出来ないそうです。親の信仰が違うからです。成人になると他の地域に出ていく子供も多いです。それでも行うのです。成増教会が何をすべきかそのことは祈って決めて行かなければなりませんが、何を行うにせよ、地域に出て行かなければならないことだけは確かです。「・・・すべての民に好意を持たれた。主も毎日救われる人々を仲間に加えてくださった。」(使徒2:46~47)