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コラム 牧師の書斎から

2017年10月29日 澤村信蔵

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」(へブル12:2) 太陽は、私たちが目にする一番大きなものかもしれません。子供たちは、太陽や月がどこにってもついてくるのを不思議がったりします。どこにいても見えてしまう太陽を見えなくするにはどうしたらいいでしょうか。実際に太陽を隠してしまうことは難しいことです。でも、見えなくしてしまうことは簡単です。1円玉一枚であれば、それを片目の前に置いて、片目をつぶってしまえばいいのです。(両方の目を隠していいかもしれませんが・・・)こちら側に近づければ、小さいもので隠れてしまうのです。神様も同じかもしれません。神様がいかに大きくても、私たちは簡単に見えなくしてしまうことが出来るのです。自分の前と神様の間に障害物があればいいのです。小さな障害物でも神を見えなくしてしまいます。ペテロは、嵐の中で湖の上を歩いてこられるイエス様を見て、「主よ。もし、あなたでしたら、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください」と語っただけでなく、「来なさい」とのイエスの声に応答して、実際に水の上を歩くことが出来ました。この信仰は本当に素晴らしいですね。でも、しばらくして、風を見て怖くなって、沈みかけてしました。忘れてはいけないのはイエス様を見続けていた時には、湖の上であっても歩くことが出来たのです。しかし、目をそらしたその瞬間、恐怖がおそって、沈むのです。イエスから目を離したその瞬間、目の前にある問題が大きくなると同時に、恐れや不安も大きくなるのです。イエス様を見続けるなら、問題よりも、そのお方の偉大さに気付くのです。私たちはいろいろな問題に悩まされます。でも、問題があることが問題ではありません。問題だけに心と目が奪われることが問題なのです。問題から目を離し、問題よりも偉大な主イエスを見上げていきましょう。