ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2017年12月10日 澤村信蔵

「急いで行って、マリヤとヨセフと、飼い葉おけに寝ておられるみどりごとを捜し当てた。それを見たとき、羊飼いたちは、この幼子について告げられたことを知らせた。それを聞いた人たちはみな、羊飼いたちの話したことに驚いた。」(ルカ2章16~18節)クリスマス、主イエスの誕生を記念し、お祝いします。それは、この主イエスの誕生が、私たちのためのすばらしい喜び(10節)だからです。神なるお方が人となって私たちの間に住まわれたからです。どれほど多くの人たちが主イエスと出会い、愛に触れ、慰められたことでしょうか。罪人と軽蔑され、揶揄されていた取税人たちがいました。昼間おおっぴらに外に出歩くことができない事情のある女もいました。街中では過ごすことができず、罪人だ叫び回らなければならない運命を背負ったツァラートに冒された人がいました。でも、主イエスと出会った一人一人は、主イエスの愛に触れて、慰めを受け、癒しを体験し、罪の赦しの宣告を受けたのです。そしてこの喜びを体験したのです。「すべての人を照らすまことの光」として主イエスはこの私たちの世界に来てくださいました。最初のクリスマス、この主イエスに出会ったのは、野宿で番をしていた羊飼いたちです。神様は、まず彼らに現れてくださったのです。羊飼いたちはイエス様に出逢い、神をあがめ、賛美しながら帰っていきました。そして、この喜びを多くの人に告げ知らせました。今多くの場所で、クリスマスソングが流れ、イルミネーションが点灯しています。そして、クリスマスの集まりが各地でもたれています。お寺でもクリスマス会が催されることもあるそうです。でも、クリスマスの意味を知っている人は少ないのです。それは、羊飼いたちのように、喜びを告げる人が少ないからではないでしょうか。このアドベントの時、主イエスが私たちの喜びのためにお生まれになったことを告げ知らせましょう。