ここからコンテンツ

コラム 牧師の書斎から

2018年2月11日 澤村信蔵

先週は、下の子3人がインフルエンザにかかりました。私は、インフルエンザに関らないために、隔離されてしまいました。夜寝るのは当然のことながら、食事も別室で一人食べるようにしました。幸いにしてこれを記している時には、症状は出ないで守られていることを感謝しています。それにしても今年は、インフルエンザが大流行しています。今年は、A型もB型もほとんど同じ時期に流行して猛威を振るっています。小学校や幼稚園など、集団生活をしていると、次から次へと感染していくのです。

「インフルエンザ」という言葉は、16世紀のイタリヤで作られました。まだ感染症が伝染性の病原体によって起きるという概念は確立していなかったのですが、冬になると流行が発生し、春になって終わるので、当時は、天体の運行や寒気などの影響によって起こると考えられ、「影響」を意味するイタリア語”influenzaと名付けられました。天体の運行や寒気の影響ではありませんが、ある意味では、体内に入った病原体の影響によって、周りに感染していくという意味では、結果的に的を得た名前になったのかもしれません。ともかくすごい影響力ですね。

でも、私たちは、インフルエンザ以上に影響力を持つものとして神はこの地上に置いておられます。実に、12人からスタートした宣教の働きは、今や世界人口の1/3を超えるほどに広がってきました。そして今も広がりつつあるのです。みことばを聞いて実行していくならば、「その人は、ほんとうに実を結び、あるものは100倍、あるものは60倍、あるものは30倍の実を結びます」(マタイ13章23節)とあるからです。なぜなら、そこには命があるからです。どんなに小さくてもいのちのあるものは必ず広がっていくのです。そして、周りを感染させていくのです。私たちも周りに影響力を与える者として神によって遣わされていきましょう。