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コラム 牧師の書斎から

2018年2月18日 澤村信蔵

先週の水曜日から、レント(受難節)に入りました。レントの期間は、40日です。40という数字は、特別な数字です。出エジプトの時、荒野をさまよったのは40年です。それだけでなく、モーセが十戒を神から受ける時も40日40夜断食をしました。ノアの洪水で地上の生き物を滅ぼされたとき40日40夜雨を降らせました。イゼベルに命を狙われたエリヤは40日40夜何も食べずに歩いてホレブ山にたどり着きました。ヨナもニネベの人々に対し、40日後に訪れる裁きを宣べ伝えましたイエス様も、荒野で40日40夜断食をして、サタンの誘惑を受けました。

40という数字は、試練を表す数字です。イエス様の十字架の試練を思いつつ、悔い改めをし、時には、断食をして祈るのです。でも、レントが少し面倒なのは、実際は、レントの期間は、46日になります。この差の6日間は、どこから来るかというと、主の日、日曜日を省くからです。日曜日は、主が復活されたことを記念して礼拝をしていますから、この日を除いて、40日間を過ごすのです。正直、なんでそんな面倒くさいことをするんだろうと思っていました。なんか40日にするためにこじつけてるようにも考えていました。

でも、先週、ある方の死を覚えたときに、不思議と納得しました。この死は、死で終わるのではなく、必ずよみがえり、永遠へとつながるものなのだと感じたとき、私の心は、主をあがめていました。レントの期間は、確かに悔い改め、断食をし、主の受難を覚えるときです。でも、主の日、今日は、受難で終わる主イエス・キリストではなく、復活された主イエス・キリストをあがめる日なのです。だから、主の日は、喜びと感謝にあふれる日なのです。今日は、私たちにとって喜ばずにはおれない日なのです。今日も思いっきり主を賛美いたしましょう。