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コラム 牧師の書斎から

2018年9月30日 澤村信蔵

「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ」(出エジプト20章8節)このみ言葉は、モーセに与えられた十戒の中に出てくる言葉です。6日間は働いて、7日目は、主の安息であり、仕事をするのではなく、神様を礼拝するのです。私たちクリスチャンは、安息日ではなく、イエス様がよみがえられた週の最初の日である日曜日に礼拝をささげています。前に、こんなユダヤ人の話を読んだことがあります。「『安息日を守るように』と律法に書かれているから、私たちが安息日を『守っている』というイメージがあるかもしれません。でも、1900年間世界中に離散していたユダヤ人が、アイデンティティーを失わず、『ユダヤ人』として生き続けられた理由の一つは安息日があったから。実は、私たちが安息日を守っていたのではなく、安息日が私たちを守っていた」1週間に一度働かなくても、神様が養ってくださると信じて、神の約束に期待し、安息日を守ることによって神様を体験することが出来たということではないでしょうか。私の母教会にも、食堂を経営されている方がいたのですが、その方はある時から日曜日を定休日にすることに決め、礼拝を第一とされました。最初は、最も書き入れ時の日曜日に店を閉めるなんてと周りからびっくりされましたが、不思議とすべての必要が満たされました。時には、あまりにも流行っているので、すぐ近くに同じ業種の店を出されたこともありましたが、程なくしてその店はつぶれてしまいました。神様によって養われていたことをさらに実感したと証してくださいました。私たちが神様を第一にして主の日に礼拝をささげることを最優先にするとき、神様も私たちを守って最優先にしてくださるのです。