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コラム 牧師の書斎から

2018年10月21日 澤村信蔵

免震・制振用のダンパーの検査データが改ざんされて、基準を満たさない製品が多数納入されていることがニュースになりました。今回のダンパーは、公共施設を含む大きな施設において、大規模の地震があった時に、揺れを抑えるために備えられたものです。検査結果がおかしかったものは、3~5時間かかりますが、分解し、調整すれば、検査をものでした。納期があったからでしょう。その手間を惜しんだのです。自分たちの都合が優先されたのです。地震に備える仕事をして、かつ多くの大地震が生じているにも関わらず、やはり彼らにとっては大地震は可能性の少ない出来事だったのでしょう。もしもの備えをと言っている人自身が、もしもを起こりうることと思っていなかったのです。そういう面で、再臨信仰に生きる私たちも目を覚ましておかなければなりません。私たちの場合のもしもというのは、地震や災害もありますが、一番備える必要があるのは、主イエスの再臨です。今日主が来てくださるということを信じているというだけでなく、どこまで事実として生きていくのか。もし、今主の再臨があることを事実として生きるならば、その日の行動が変わります。伝えるべき言葉が、行うべきわざがあるはずです。主人の帰りがいつくるかわからないと油断して、肝心な時に油をきらせてしまって買いに行っている間に主人が帰ってきてしまうという愚かな娘たちのようにならないように、今日も主の再臨を現実のものとして生きていきましょう。大地震のもしもは起こらない可能性がありますが、主の再臨は、必ずあるからです。