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コラム 牧師の書斎から

2018年11月25日 澤村信蔵

先週初め、仏ルノー・日産・三菱自動車のゴーン会長が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕されました。報酬額を減額して有価証券報告書に記載した疑いです。そのほかにも、日産の投資資金を使った目的を逸脱した投資や、多額の経費の不正使用なども疑われています。報道を見る限りですが、絶対的な権力をもとに、たくさんのものをこれでもかと搾取している様にも思います。でも、ゴーン氏は特別ではなく、何かを得るとさらに得ようとするのが人間の常ではないでしょうか。しかし、もう一方の生き方もあります。それは、主イエスの生き方です。主イエスの弟子パウロは、『しかし、私にとって得であったこのようなものをみな、私はキリストのゆえに、損と思うようになりました。それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。』(ピリピ3章7~8節)パウロは、かつては人間的に誇っていたものをちりあくたと思い、キリストのためにすべてを捨てたのです。確かにパウロと言えども捨てることは容易ではありません。当然私たちもそうですが・・でも、キリストを知るということがあまりにもすばらしかったので、他のものの価値が下がったのです。キリストさえ得ることが出来たらほかのものはいらないのです。主イエスは、私たちのためにいのちをも捨ててくださいました。そこまでしていただいた私たちはどのように生きていくのでしょうか。