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コラム 牧師の書斎から

2019年3月10日 澤村信蔵

「この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2章21〜22節)
先週、私たちの教会にとっても関係のある一つのニュースが飛び込んできました。磯崎新氏が、「建築界のノーベル賞」と呼ばれるプリツカー賞に選ばれました。この成増教会は、磯崎氏が最初に設計した礼拝堂です。私たちが何かをしたというわけではないですが、何か誇らしく感じます。何かいつもに増して素晴らしい建物に思えてくるのです。
でも、プリツカー賞の受賞者が設計したということ以上にこの成増教会には素晴らしいことがあります。それは、ここが全地万物を創られた全能なる神がおられる神の宮であるということです。冒頭のみことばにあるように、教会は、神の住まいである聖なる宮なのです。私たちは、素晴らしい建物で礼拝をささげることが出来ること以上に、ここに神がおられることを感謝しましょう。そして、神の臨在と言いますが、神がここにおられるということを意識すると私たちのすべての言動も整えられていきます。神の愛を覚えるときに、私たちも互いに愛し合うことが出来るのです。また、神の赦しを覚えるときに、私たちも互い赦し合うことが出来るのです。今日も神はここにおられます。そして、その神の宮となっているのは、私たち一人一人です。今日ここにおられるお一人一人が組み合わされていって、この成増教会という神の宮となるのです。さらに私たちが霊的に、量的に、すべての面において成長することによってこの神の宮が成長していくのです。