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コラム 牧師の書斎から

2019年4月7日 澤村信蔵

「自分に関することについては、できる限り、すべての人と平和を保ちなさい。」(ローマ12:18)
 ご存知のように4月1日新しい元号「令和」が発表されました。辞典によると、令は、会意文字で「頭上に頂く冠の象形」と「ひざまずく人」の象形から、人がひざまずいて神意を聞く事を意味し、そこから、「命ずる・いいつける」を意味する「令」という漢字が成り立ちました。他にも、「良い・立派な・優れた」などの意味があります。和は、形声文字で「口」の象形と「穂先が茎の先端に垂れかかる」象形から、人の声と声が調和する「なごむ」を意味する「和」という漢字が成り立ちました。「やわらぐ」とか、「調和する」などの意味もあります。今回初めて中国の古典からではなく、日本の古典である万葉集から引用されました。
 後付けではあるのですが、まさに、文字をそのまま表すようなみ言葉があります。新共同訳では、イザヤ書60章17節をこう訳しています「わたしがあなたに与える命令は平和 あなたを支配するものは恵みの業。」平和を国が(首相が)命令するなんてと反発される方もおられますが、実際に命令を出すことが出来るのは神様しかおられないのです。そして、神様が命令しておられることは、私たちが平和であることです。そして、私たちを支配するのも、神の恵みのわざしかないのです。この新しい時代が、神のこの素晴らしいお言葉を実現していく時代になっていけばと祈ってやみません。そのためにも、まず自分に関することから、平和を保っていきましょう。