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コラム 牧師の書斎から

2019年5月12日 澤村信蔵

 「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ローマ8章28節)
 私たちは、神様がすべてのことを益にしてくださることを本当に知っているでしょうか。 問題があまりにも大きかったり、自分の手が届かないことであったり、最初の願いとは正反対に進んでいる現状を見たりすると、つい、この問題は、あまりにも大きすぎて、また複雑で、どうしたらいいかわからない。どうやっても解決なんて程遠いと思ってしまいます。
 ここ数年、ある方の悩みを打ち明けられて祈りつつあります。具体的なことは書けないのですが、人間関係の問題です。どちらかが一方的に悪いというならまだしも、考え方の違いだから、その溝を埋めるのは本当に難しいことです。私は、一方の方と寄り添いながら、み言葉もって導きつつ祈っています。少しずつ状況は落ち着いていることはありますが、根本の考え方には両者の歩み寄りはないのです。でも、先日その方とお話をしていて気づいたことがあります。それは、考え方は違っても、感情的な溝は埋まりつつあること、また、それとともに、両者ともに仲たがいを通して、さらにお互いの歩み、生活、信仰と言う面においては、間違いなく成長しているという確かな事実です。神様は、このことを通しても益としてくださったのです。主の聖名をあがめました。今多くの課題問題を抱えておられる方がいるかもしれません。でも、神はすべてのことを働かせて益としてくださるお方です。そのことを知る者とさせていただきましょう。