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コラム 牧師の書斎から

2019年5月26日 澤村信蔵

 「家に帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったかを、話して聞かせなさい。」(ルカ8章39節)
 イエス様が私たちクリスチャンに残していかれた一番大切な使命は、「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい」(マタイ28:19)とあるように、イエス様の証人として、イエス様のことを伝えることです。ルカ8章には、レギオンという悪霊に取りつかれた男性の話が出てきます。着物をつけることもできないで、家に入ることもできないで、墓場に住んでいた人です。近くにいたらそばには寄りたくない人ですね。でも、その人が、イエス様を信じた時に、悪霊が追い出されて癒されて、まともになるのです。その人は、自分を救ってくれたイエス様に心から感謝をして、イエス様のおともをしたいと何度も懇願しました。イエス様の弟子でさえも、自分からついていきたいと言ったのではなく、イエス様が招いてくださってついていきました。それなのに、自分からついていきたいってそれは非常にすばらしい心がけです。でも、イエス様の答えは、Noでした。そして、冒頭の言葉を語られたのです。自分のことをよく知る人、一番近い人から伝えていきなさいそれが答えです。私たちもいつもこの原則を覚えておきたいのです。身内に話すのは一番難しいかもしれません。でも、神は、あなたの最も近い人、愛する人にこそ、神がどんなに大きなことをしてくださったかを伝えるようにと語っておられるのです。