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コラム 牧師の書斎から

2019年6月9日 澤村信蔵

「私の喜びが満たされるように、あなたがたは一致を保ち、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、志を一つにしてください」(ピリピ2:2) 
 先日、「横田めぐみさん救出帰還のための祈りのコンサート Believe」という集会に行ってきました。横田めぐみさんは、当時13歳でしたが、1977年11月15日夕方、帰宅中に北朝鮮に拉致されて以来、約43年の年月が経ちました。めぐみさんのために、19年前から毎月第三木曜日いのちのことば社で祈り会がなされてきました。今回はその拡大祈祷会という形で200名ほどの方が来られてともに祈りました。早紀江さんの証しも伺いました。ほとんど知らない方から聖書を勧められたそうです。その方は、直接横田さんたちをご存知ではなかったのですが、事件を聞き同じ親として、いてもたってもいられなくなり、突然訪問されたとのです。最初は、何が聖書だと思ったのですが、ヨブ記を是非読んでくださいと勧められた言葉が残り、戸惑いつつも、藁にもすがる思いで読み始めて、神様に出会われたのです。そして、キリスト教は絶対に反対と言われていたご主人の滋さんも一昨年洗礼を受けられました。今は早紀江さん自身も、出会う方々に、一生の間一度でもいいから聖書を読んで下さいと友人たちに聖書を送っておられます。自分自身の大きな痛みの体験、また今も継続中の戦いを通して、神様が癒しを与え、慰めを与え、また、早紀江さん自身が今度は励ます者へと変えられていく姿を見て、主の御名をあがめました。私たちも、痛みの中にある横田さんたちと思いを一つにして、祈る者とさせていただきましょう