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コラム 牧師の書斎から

2019年6月16日 澤村信蔵

「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。」(Ⅱテモテ4章7節)先週のペンテコステの日、榎戸悦雄兄が召されました。悦雄兄は、奥様の順子姉の祈りと信仰によって導かれ、今年の4月21日イースターの日に洗礼を受けました。教会に導かれたのは、50年以上前のことです。家庭集会などで何度もイエス様の話を聞いておられて、洗礼を受ける機会も何度もあったのですが、決心がつきませんでした。でも、あの日、「これからは、イエス様と救い主と信じていきます。」と明確な信仰告白をされました。5月9日、家で過ごすことが出来ずに、順子姉と同じ介護施設に入所されました。わずか一週間ほどの期間ですが、夫婦でともに過ごすことが許されました。夜遅くまでずっと話されていたようです。そして、先に順子姉が召されて、それから2週間もたたないうちに召されました。まるで示し合わせたかのような最後でした。でも、悦雄兄の生涯を振り返る時、なすべきすべてのことをなし終えたことを覚えます。奥様の介護特に、細かなカロリー計算等をして食事のお世話等もしておられました。最愛の奥様の介護を最後までして、そして、自分自身の備えとしても、最高の備え、主イエスを信じて神の元へ行く備えをしたのです。順子姉にとっても、ご主人の受洗は長年の祈りの結実でした。お二人の最後を思いつつ、私たちも最後の最後まで、この地上で自分のなすべきことをし続けるものでありたいと願わされます。ご家族の上に主の守りと慰めがありますようにお祈り下さい