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コラム 牧師の書斎から

2019年7月21日 澤村信蔵

「だれでもこの山に向かって、「動いて海に入れ」と言って、心の中で疑わず、ただ自分の言ったとおりになると信じるなら、その通りになります。だからあなたがたに言うのです。
祈ってもとめるのは何でもすでに受けたと信じなさい。そうすれば、その通りになります。」
(マルコ11章23~24節)
 昔、アフリカのある国で雨が降らなくて飢饉が起こりそうになりました。雨が降ればすべての問題が解決するので、みんなで教会に集まって、雨が降るように祈る雨乞い集会とも言うべき集会を開催しました。みんなで真剣に祈りました。その結果どうなったと思いますか?神様は真実なお方でまさにその集会中に雨が降りだしたのです。
 でも、そのあと困ったことが起きました。それは、たった一人の少女だけしか傘を持ってきていなかったのです。どう感じられますか?確かにみんな本気で祈っていたのです。でも、実際に雨が降ると信じていた人は、その少女だけだったのです。
 山に動いて海に入れと私たちは本気で信じることが出来ますか?今までそんなことは経験したことがないから、ありえない。実はそれが私たちの信仰の限界なのかもしれません。
でも、主は言われるのです。もっと私を信じろと。あなたが出来ないと思って、本気で求めていないから起こっていない出来事が山ほどあるんだよと言われているのです。あなたが本気で求めたら、山をも動くことが出来ると。神の前には遠慮することなく、どんな不可能と思える状況があっても、神に期待して信じて祈りましょう。すでに受けたと信じることが出来るほど信仰が与えられた時、神が必ず答えてくださるのです。