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コラム 牧師の書斎から

2019年12月15日 澤村信蔵

  昔、12月23日の夜を、クリスマス・イブ・イブと言っていたことを聞いたことがありますが、あれは誤りから生まれた言葉です。クリスマス・イブのイブを前夜という意味だと思った人が、イブ・イブで前の前の日の夜と言いたかったのでしょう。実際、イブを前夜と勘違いしている人は多くいます。でも、イブというのは、元々英語のevening(夕方や晩の意味)と同じ意味を持つ言葉です。クリスマスの夜(もう少し詳しく言うと、クリスマス当日の夜)というのが正式な意味です。では、なぜ24日の夜をクリスマス・イブと呼ぶかと言うと、それは聖書的な一日の数え方から来ています。「夕があり、朝があった。第一日」(創世記1章5節)とあるように、聖書においては、一日は、日没、夕方から始まるのです。つまり、クリスマスは、24日の夜から始まるのです。そして、クリスマス・イブは、イエス様がお生まれになってすぐに羊飼いたちがお祝いにいったその時間でもあります。「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。」(ルカ2章11節)と語られた「きょう」というのは、まさに日が沈んで、イエス様が生まれられたその時なのです。羊飼いに告げられたのは、生まれてすぐだったということです。そして、イエス様は実際にそうであったのようにやみの中でお生まれになりました。そして、そのやみの中に光がもたらしてくださったのです。ぜひ、クリスマスの夜(クリスマス・イブ)にもたれるクリマスコンサートで主のご誕生を共にお祝いしましょう。